今月の臨床 早産─ワンランク上の予防と管理
早産の予防・診断
4.早産と細菌性腟症
田村 直顕
1
,
伊東 宏晃
1
1浜松医科大学医学部附属病院周産母子センター
pp.1444-1447
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102855
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早産はさまざまな要因によって生じる1つの症候群である.なかでも,絨毛膜羊膜炎は陣痛発来と前期破水に深くかかわることから,絨毛膜羊膜炎の発症を未然に防ぐことが,早産予防にとって重要である.絨毛膜羊膜炎の多くが,細菌性腟症からの感染・炎症が子宮頸管を経て上行性に波及し発症するため,発端となる細菌性腟症に対する適切な対応が,早産予防の鍵になると考えられる.本稿では,早産と細菌性腟症の関係,細菌性腟症を有する妊婦への対応について概説する.
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