連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
大動脈血管内バルーン閉鎖術,膀胱部分切除術により救命しえた全前置穿通胎盤を合併した反復帝王切開の1例
有馬 宏和
1
,
飯田 俊彦
1
1済生会宇都宮病院産婦人科
pp.716-721
発行日 2011年5月10日
Published Date 2011/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102682
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症 例
■患者
33歳の経産婦.
■主訴
妊娠32週,転院希望.
■既往歴
3回経妊,2回経産,1回人工妊娠中絶.第1子は骨盤位にて帝王切開分娩,第2子は反復帝王切開分娩.
■現病歴
当院のセミオープンシステムを利用し転院するまでの間,市内開業医にて妊婦健診を受けていた.軽度の子宮収縮により予防的にritodrine hydrochloride(ウテメリン®)を経口投与されていた以外,妊娠経過はおおむね良好.妊娠32週で反復帝王切開目的に当院へ予定通りの転院となった.
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