今月の臨床 妊娠高血圧症候群と関連疾患
妊娠高血圧症候群におけるリスク因子と対応
牧野 郁子
1
,
髙木 耕一郎
1
1東京女子医科大学東医療センター産婦人科
pp.1264-1269
発行日 2009年10月10日
Published Date 2009/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409102191
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はじめに
妊娠高血圧症候群(pregnancy─induced hypertension:PIH)は母集団とPIHの定義によるが,全妊娠の2~10%に発症する1, 2).PIHは母体死亡の主な原因の1つであり,WHOによると年間10万人の妊婦が死亡していると推計されている1).
PIHのリスク因子については,年齢,経産,PIHの既往,母体合併症(糖尿病,慢性高血圧,腎疾患)などが挙げられている2~4)(表1).本稿ではPIHにおけるリスク因子と対応について述べる.
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