今月の臨床 多胎妊娠―母児のリスクとその管理
膜性診断とそれに基づく妊娠管理
田中 守
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科
pp.215-219
発行日 2009年3月10日
Published Date 2009/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101974
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はじめに
多胎妊娠においては,早産,IUGR,胎児奇形の発生頻度が上昇するために周産期死亡率およびその後の有病率が上昇することが明らかである1).さらに,体外受精時の移植胚を制限するなどの努力にもかかわらずARTによる妊娠が増加してきていることによって全妊娠に占める多胎妊娠が高率を占めるようになってきた2).したがって,現代の周産期医療にとって多胎妊娠の適切な管理の重要性が日増しに増してきている.
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