今月の臨床 胎盤異常と臨床
妊娠前期の胎盤異常
1.多胎妊娠の膜性診断
柳井 繁章
1
,
藤田 恭之
2
,
佐藤 昌司
1
,
中野 仁雄
2
1九州大学医学部附属病院周産母子センター
2九州大学大学院医学系研究科生殖病態生理学
pp.10-13
発行日 2000年1月10日
Published Date 2000/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903882
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多胎妊娠は,単胎妊娠に比較して流・早産あるいは胎児異常を高頻度に合併し,母児ともに厳重な周産期管理を必要とするハイリスク妊娠である.なかでも一絨毛膜性双胎は,母児ともに諸種の産科的合併症を招来する頻度が高い1)ことから,妊娠初期における膜性診断がきわめて重要である.本稿では,双胎妊娠における膜性診断について概説する.
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