今月の臨床 妊産婦の薬物療法―あなたの処方は間違っていませんか
【よく使われる薬剤と処方の実際】
3.降圧薬
松原 裕子
1
,
伊藤 昌春
1
1愛媛大学医学部産婦人科学教室
pp.1175-1177
発行日 2008年9月10日
Published Date 2008/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101854
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はじめに
正常妊婦の血圧は収縮期,拡張期血圧ともに妊娠16~24週で最も低下し,その後,妊娠後半にかけて非妊時レベルまで上昇し,産褥期(分娩後5日間)に一時的に上昇する.妊産褥婦における高血圧の診断基準は,収縮期血圧140 mmHg以上または拡張期血圧90 mmHg以上の場合である.
高血圧は妊娠中の合併症として最も一般的であり,全妊娠の0.5~9%に認められる.
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