今月の臨床 新生児の蘇生と管理
新生児室での管理
3.注意すべき徴候 6)神経症状
横塚 太郎
1
,
早川 昌弘
1
1名古屋第一赤十字病院総合周産期母子医療センター新生児科
pp.173-175
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101670
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はじめに
後遺症なき生存の必要性が求められるなか,新生児の異常な神経症状を捉え,迅速かつ的確な対応をすることは非常に重要なことである.異常な神経症状を呈する原因としては,低酸素性虚血性脳症や頭蓋内出血などの頭蓋内病変のみでなく,代謝異常や電解質異常などの全身性疾患の場合もあり注意を要する(表1).中枢神経系疾患の徴候として認めうる無呼吸発作や哺乳不良などについての詳細は他稿に譲り,本稿では神経学的な観察や診察により認めうる新生児期の異常徴候について述べることとする.
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