今月の臨床 新生児の蘇生と管理
新生児室での管理
3.注意すべき徴候 1)哺乳不良
川瀬 泰浩
1
1東邦大学医学部新生児学教室
pp.156-158
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101665
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
新生児には本来出生直後よりすぐに乳首を吸啜し,乳汁を嚥下する能力が備わっている.このため母乳育児を成功させるために,生後30分以内に授乳をさせ,欲しがるときに欲しがるままに母乳を与えるといった授乳法が推奨されている.このような本来備わっているべき哺乳力が低下している場合,新生児における何らかの病的状態を考慮しつつ対応することが必要となる.本稿では,正常新生児室でみられる哺乳不良の原因とその対処について概説する.
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.