今月の臨床 新生児の蘇生と管理
分娩室での蘇生
5.胸骨圧迫の実際
清水 健司
1
1埼玉県小児医療センター遺伝科
pp.136-140
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101661
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はじめに
胸骨圧迫は新生児蘇生において頻繁に施行する手技ではないが,蘇生が遷延する例のなかでは,適切な胸骨圧迫が蘇生の成否を左右する場合もあるため必須の手技である.また,手技の実際においては,新生児特有の体格や,呼吸,循環生理に基づいて対応する必要がある.現在,新生児心肺蘇生のガイドラインにおいては,AHA(アメリカ心臓病学会)とAAP(アメリカ小児科学会)が中心となって国際的なガイドラインを5年ごとに改訂しており,本稿では,2005年に改訂されたガイドラインをもとに,正期産児を中心とした胸骨圧迫の実際について概説する.
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