今月の臨床 産婦人科外来ベストナビゲーション
ここが聞きたい105例の対処と処方
I 周産期
【かぜ症候群(妊娠中)】10.妊娠初期(12週まで)のかぜ症候群の妊婦です.
澤 倫太郎
1
1日本医科大学女性診療科・産科
pp.370-371
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101440
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
1 診療の概説
かぜ症候群は上気道におけるカタル症状を示すもので,主としてくしゃみ,鼻汁,鼻閉,咽頭痛を主症状とする.さらに病態が進行すると発熱,頭痛,せきなどがみられる.かぜ症候群は,普通感冒,インフルエンザ,咽頭炎症候群,プール熱,ハルパンギーナ,クループがある.主としてウイルス感染が原因となる.その内訳はライノウイルス(30~50%),アデノウイルス(15~20%),コロナウイルス(15~20%),そのほか,マイコプラズマ,クラミジア,細菌(A群溶連菌5%)などがある.
インフルエンザは,突発性に発症し,発熱,頭痛,全身倦怠感,筋肉痛,関節痛,腰痛などの症状に進行し,流早産の頻度も上昇する.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.