連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・23
Prolactinoma合併妊娠の1例
松林 滋
1
1中国労災病院産婦人科
pp.959-963
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101428
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症例
患者:32歳,主婦
既往歴・家族歴:2003年に,東京都内の大学病院にて下垂体腺腫(prolactinoma)と診断されたが(直径1.5cmのmacroadenoma),手術を行うことができず,薬物療法中であった〔カベルゴリン(カバサール(R))〕.
妊娠・分娩歴:2経妊・0経産(2回自然流産)
月経歴:25~28日・順
現病歴:2006年1月下旬最終月経,2005年12月中旬から5日間で妊娠5週と診断された.前回2回とも流産の既往があったため,妊娠前半期は慎重に管理し,今回は流産徴候もなく,胎児発育も順調であった.初診時での血中プロラクチン値(PRLと略)は82ng/ml(正常値:6.1~30.5ng/ml)であった.
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