連載 Estrogen Series・75
ホルモンと乳癌の関係について
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.953
発行日 2007年7月10日
Published Date 2007/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101426
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エストロゲン単剤使用時には乳癌の増加はみられないが,エストロゲン+プロゲスチンの5年以上の使用時には乳癌増加がみられる.プロゲスチンの併用は子宮内膜癌の発生を防止するためになされるが,それによる乳癌の発生率のほうが大きいのではないであろうか.いい換えると,内膜癌を防止するプロゲスチン併用により,内膜癌症例数よりも多数の乳癌例をもたらすことになるのではないかということである.
米国における更年期後女性の乳癌発生率は1,000人につき4人に近づいている.
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