連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール・22
化学療法後に発生した間質性肺炎の1例
平方 佐季
1
,
七田 崇
1
,
小川 昌宣
1
,
蓮尾 泰之
1
,
上杉 憲子
2
,
岩永 巌
1
,
福井 章正
1
,
椎名 隆次
1
,
恒松 良祐
1
,
久保 紀夫
1
1国立病院機構九州医療センター産婦人科/臨床研究部
2国立病院機構九州医療センター臨床検査科/病理臨床研究部
pp.852-855
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101405
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症例
患者:85歳
主訴:全身倦怠感
妊娠分娩歴:1経妊・1経産
既往歴:高血圧,変形性脊椎症
家族歴:数年前に同居の姉が原因不明の呼吸障害で死亡している.
生活歴:風呂の二度炊きを行っていた.
現病歴:2005年8月頃より食欲不振,発熱,倦怠が出現した.10月,肺炎を疑われ,前医(呼吸器内科)に入院,抗生物質投与にて解熱傾向がみられたが,精査にて胸・腹水,心嚢液の貯留と腹腔内の腫瘤を指摘された.10月中旬に当科に紹介され受診した.悪性卵巣腫瘍疑いにて7日後に入院となった.
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