今月の臨床 無痛分娩・和痛分娩ガイダンス
VIII.助産ケアによる和痛
助産ケアにおける和痛―われわれの工夫
85.小阪産病院における和痛の工夫について教えて下さい.
中山 佳代子
1
1小阪産病院
pp.584-587
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101259
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1 はじめに
バースプランでみると,ほとんどすべての産婦は安全で安楽な出産を望んでおり,この願いは現在わが国で進められている「すこやか親子21」のなかの「安全で快適な出産」にも通じるものである.また,産婦の多くはできるだけ医療処置の少ない自然な出産を望んでおり,和痛についてもなるべく麻酔や薬に頼らずに出産したいと願っている.
当院は,ローリスクの分娩を中心に取り扱っていることもあって,産婦自身の産み出す力を引き出して,自然で,しかも安全な出産を心掛けてきた.和痛については助産師の援助のなかにさまざまな「代替医療」(表1)を組み込んで,医療処置を最小限度に抑えながら,達成感と満足度の高いお産になるように努めている.
本稿では,当院でわれわれ助産師が行っている和痛の工夫について述べる1~3).
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