今月の臨床 初期治療60分—産科救急
出血
7.会陰・腟壁裂傷(会陰血腫を含む)
乾 泰延
1
1高知赤十字病院産婦人科
pp.1368-1370
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902294
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迅速診断のポイント
腟壁裂傷のほとんどは外陰部に近い腟壁下部に生ずるので,用指的に(第2,3指を用いて)腟腔を開け,裂傷の部位,深さ,出血の程度をチェックする.腟深部の裂傷の場合は,助産婦の指と術者の指にて腟腔を開けつつ,肛門の方へ押し下げながら,かつガーゼにて子宮腟部を圧排しつつ裂傷を確認する.引き続き会陰裂傷の点検に入り,裂傷の程度(第1〜4度)を確認する.会陰血腫については裂傷縫合前後,内診,触診,視診にてチェックする.
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