今月の臨床 周産期医療の崩壊を防ごう
産科医師を増やすための方略
3.女性医師の支援策
安達 知子
1
,
東館 紀子
2
1愛育病院産婦人科
2東京女子医科大学成人医学センター
pp.288-293
発行日 2007年3月10日
Published Date 2007/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101144
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はじめに
産婦人科医師が減少するなか,新入医局員は女性医師がその多くを占めており,そう遠くない将来,産婦人科医療の担い手は少ないなかにも,女性医師が中心となることが予想される.しかし,今日まで日本の社会システムは,女性が家庭や子供を持ちながら,職業を全うできるような状況にはなってはいない.そのため女性医師の離職は少なくはなかったが,少し前までは女性医師が少数派であったため,大きな問題として捉えられてはいなかった.しかし,今後は女性医師の離職が産婦人科医療を大きく混乱させるといっても過言ではない.したがって,女性医師たちが,モチベーションを高く保ちながら,生涯産婦人科医として活躍できるような教育,研修システムの確立や,社会的サポートが必要である.
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