今月の臨床 子宮体癌の最新知見─専門医のために
子宮体癌の手術療法
玉舎 輝彦
1
1岐阜大学大学院医学系女性生殖器学
pp.136-141
発行日 2007年2月10日
Published Date 2007/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101120
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
子宮体癌の手術療法の術式とその適応を臨床的エビデンス1)より根拠を述べる.
初期体癌
体癌の80%はI~II期であり,腟式,腹腔鏡での手術があるが,腹式子宮全摘出術(TAH,I期は単純,適宜準広汎,II期は広汎)+両側卵管卵巣全摘出(BSO)と手術的病期診断が標準治療法である2).手術で90%の生存率が得られる.高リスク群では局所,遠隔再発が起こり,子宮摘出±放射線療法は放射線療法単独より予後がよい.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.