今月の臨床 産婦人科診療における心のケア
腫瘍
2.婦人科におけるターミナルケア
牛島 定信
1
,
落合 和徳
2
,
柳澤 美津代
2
,
岩尾 亜希子
2
,
熊谷 綾子
2
1東京慈恵会医科大学精神科
2東京慈恵会医科大学産婦人科
pp.176-179
発行日 2003年2月10日
Published Date 2003/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101079
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はじめに
最近では,総合病院における緩和病棟に精神科医を常勤させようとする動きがでてきている.終末期においては,抑うつやせん妄をはじめさまざまな精神症状が出現するため,より専門的な対応が必要との認識からである.しかしながら筆者は,精神科医には患者のもっと人間的な側面に注目して欲しいという願いが込められているようで仕方ない.それを踏まえて,本稿では,婦人科における末期がん患者のそうした側面に絞って,若干の考察を加えてみたいと思う.
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