今月の臨床 ここが聞きたい 産婦人科外来における対処と処方
IV. 感染症
[梅 毒]
73.術前検査で梅毒反応が陽性でした.対処と処方について教えて下さい.
保田 仁介
1
1松下記念病院産婦人科
pp.564-565
発行日 2003年4月10日
Published Date 2003/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101014
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1 診療の概説
現在のところ,臨床所見のない潜伏梅毒(無症候梅毒)の診断の唯一の指標は梅毒血清反応であるので,術前スクリーニング検査としての梅毒検査も梅毒血清反応で行われる.リン脂質を抗原とする血清反応,すなわちSTS(serological test for syphilis)法〔ガラス板法,凝集法,RPR(rapid plasma reagin)カードテストなど〕と,梅毒トレポネーマを抗原とするTPHA(treponema pallidum hemagglutination assay)法の両梅毒血清反応の定性試験でもって行われていることが多い.
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