今月の臨床 婦人科がんを見逃さないために
婦人科がんを見逃さない診療
3. 腫瘍マーカーの選び方と読み方
平林 啓
1
,
沼 文隆
1
1社会保険徳山中央病院産婦人科
pp.1054-1057
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100765
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はじめに
腫瘍マーカーとは癌の存在を示す生体産物と定義されるが,そのなかには腫瘍で産生される物質や腫瘍に対する宿主の生体反応産物が含まれる.各種婦人科癌における腫瘍マーカーの意義は腫瘍の進展度や病勢の把握,治療効果の判定,再発のモニタリングにあり,実際に臨床の場で広く用いられている.現在測定できる腫瘍マーカーは数多く存在するが,医療経済的な面からも効率的なマーカーの選択が必要となってきている.本稿では各疾患に用いる腫瘍マーカーの選び方とその解釈について概説する.
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