今月の臨床 性差医療
中枢性疾患と性差
3. 頭痛と性差
小川 果林
1
,
五十嵐 久佳
2
1北里大学医学部神経内科学
2神奈川歯科大学付属横浜クリニック内科学講座
pp.844-847
発行日 2006年6月10日
Published Date 2006/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100723
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はじめに
頭痛はどの診療科においても遭遇する機会の多い訴えである.2004年の国際頭痛分類第2版(ICHD─・)1)において,頭痛は「一次性頭痛」,「二次性頭痛」,「頭部神経痛,中枢性・一次性顔面痛およびそのほかの頭痛」の3部に分類されたが,一般的にいう「頭痛持ち」の「頭痛」とは主に一次性頭痛のことを指す.一次性頭痛には片頭痛,緊張型頭痛,群発頭痛などがある.本稿では一次性頭痛の性差と,片頭痛における月経,妊娠との関連を含めて概説する.
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