今月の臨床 骨粗鬆症をめぐる新しい話題
診断
骨密度測定の方法
森重 健一郎
1
1大阪府立成人病センター婦人科
pp.1085-1089
発行日 2005年8月10日
Published Date 2005/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100467
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
骨密度測定と骨代謝マーカーは,診断,治療効果の判定に使用される有用な検査法である.現在,末梢骨の骨量測定法として第2中手骨MD(microdensitometry),橈骨SXA(single energy X─ray absorptiometry),橈骨DXA(dual energy X─ray absorptiometry),末梢骨QCT(peripheral quantitative CT : pQCT),踵骨QUS(quantitative ultrasound),軀幹骨の骨量測定法として腰椎,大腿骨,全身骨DXAと腰椎QCTが行われている.各種の骨量測定法では,測定部位,測定精度, 測定時間, 被曝線量などが異なり,簡便性などを加味してその用途が異なってくる(表1).
本稿では,現在までに多く紹介されてきたMD法,DXA法以外で,骨検診などに多用されているQUS法および真の骨密度測定が可能なpQCT法について紹介する.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.