今月の臨床 FGR─Fetal Growth Restriction
病態と臨床経過
胎児因子によるFGR
藤森 敬也
1
,
佐藤 智子
1
,
佐藤 章
1
1福島県立医科大学医学部産婦人科学教室
pp.1571-1575
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100447
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はじめに
一般に,出生時の体重への影響は40%が遺伝要因で,残りの60%が環境要因といわれている.胎児成長に影響を与える要因としては,胎児因子以外には,母親身長,喫煙,妊娠高血圧症候群,低血糖や薬物などの母体因子や胎盤や子宮のサイズ,子宮や臍帯血流などの胎盤・臍帯因子などが挙げられる.胎児の成長は,母体と子宮や胎盤の内的要因に独立して影響を受けるといわれている.
本稿では,特に胎児因子による子宮内胎児発育遅延について述べる.
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