今月の臨床 安全な産科手術・処置をめざして
分娩後の手術・処置における安全対策
子宮破裂の処置と対応
椋棒 正昌
1
1淀川キリスト教病院産婦人科
pp.887-889
発行日 2005年6月10日
Published Date 2005/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100352
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はじめに
子宮破裂は全分娩の1,000~3,000例に1例の頻度で発生する稀な産科救急疾患である1, 2).多くは分娩時に突発的に起こり,急速に出血性ショックに陥り,母児に重大な影響を及ぼす.そのために,迅速な診断と適切な治療が要求される.
近年,帝王切開率の上昇に伴い,帝王切開後の瘢痕子宮の存在は,子宮破裂のリスクを持つ次回の妊娠・分娩管理の大きな問題点となっている.本稿では,分娩後に発生する子宮破裂の処置と対応を中心に,子宮破裂の安全対策について述べる.
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