今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識
Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療
2.妊娠合併症の治療と注意点
[感染症] A群溶血性連鎖球菌
松田 静治
1
1江東病院産婦人科
pp.594-595
発行日 2005年4月10日
Published Date 2005/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100284
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1 診療の概要
連鎖球菌(Streptococcus sp.)は溶血性連鎖球菌という名のごとく,発育した培地上に示される溶血の有無により病原性が判断され分類されてきたが,Lancefieldにより菌が持つC多糖体の抗原性からA群,B群,C群などに分けられるようになった.
連鎖球菌,ことにStreptococcus pyogenes(化膿連鎖球菌)はA群連鎖球菌あるいはA群溶血性連鎖球菌とも呼ばれ,扁桃炎,猩紅熱を起こしたり,続発症として急性糸球体腎炎,リウマチ熱を惹起する菌として重視されている.
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