今月の臨床 妊産婦と薬物治療─EBM時代に対応した必須知識
                        
                        
                
                  
                  
              
              
              
                  
                  
                  
                  
                            
                                    Ⅱ.妊娠中の各種疾患と薬物治療
                                    1.日常的な突発疾患の治療と注意点
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    [皮膚疾患,感染症] 皮膚そう痒症
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                加藤 さき子
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            ,
                                        
                                    
                                    
                                        
                                            
                                                畑 三恵子
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1髙野医科クリニック皮膚科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.452-453
                
                
                
                  発行日 2005年4月10日
                  Published Date 2005/4/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100233
                
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1 診療の概要
妊娠時の皮膚そう痒症は以下に分けられる.すなわち,(1)妊娠に特異的な妊娠性そう痒症,(2)妊娠に特異的な疾患によるそう痒〔pruritic urticarial papules and plaques (PUPPP),妊娠性痒疹,妊娠性疱疹など〕,(3)合併している皮膚疾患によるそう痒,である.ここでは,(1)と(2)に関して述べる.
(1)妊娠に特異的な妊娠性そう痒症は,妊娠後期に多く,頻度は0.02~2.4%とされている1).妊娠中の肝内胆汁うっ滞が基礎にあると考えられている.全身性の強い痒みで皮疹はなく,出産により速やかに消失する.肝機能検査異常を認めることも少なくない.そう痒は血中胆汁酸の濃度に比例するとされ,エストロゲンの上昇が関与していると考えられている.次回妊娠に40~50%が再発するといわれる1).
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