今月の臨床 症例から学ぶ多嚢胞卵巣
症例から学ぶ
1. 食事療法にて高インスリン血症の改善が認められた多嚢胞性卵巣症候群の1例
大庭 功一
1,2
,
名取 省一
1
,
中野 逸郎
1,3
1麻生飯塚病院内分泌・糖尿病内科
2社会保険稲築病院内科
3中野医院
pp.11-15
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100144
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はじめに
多嚢胞性卵巣症候群(以下,PCOS)は,月経異常をきたし,内分泌学的にFSHは正常範囲でLHの基礎値分泌高値を呈し,形態学的に卵巣に多数の卵胞の嚢胞性変化が認められる症候群である.無排卵,男性化,肥満を備えたPCOSの典型例はStein─Leventhal症候群と称されるが,本邦では典型的PCOSは比較的稀である.われわれは高インスリン血症を伴った典型的PCOSを経験したので,その臨床経過とともに報告する.
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