連載 Estrogen Series 66
ホルモン療法に関する北米更年期学会の推薦
矢沢 珪二郎
1
1ハワイ大学
pp.697-699
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100121
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Women's Health Initiative(WHI)は更年期後女性におけるホルモン療法(hormone therapy : HT)に関するランダムコントロール試験を行っていたが,その結果としてリスクの増大を認め,試験を中断したことは周知の事実である.それまでホルモン療法を推進してきた多くの産婦人科医は,そのような結果をどのように受け止めるべきかについて,いまや多少の混乱状態にある.ここでは,北米更年期学会(The North American Menopausal Society : NAMS)より出されたrecommendations1, 2)をご紹介したい.以下に,その要約示す.
NAMSは,また,この分野に関する用語の統一を呼びかけている.用語の統一こそ正確なコミュニケーションの第一歩であるからである.HTには,周知のごとくestrogen therapy(ET)とestrogen plus progestin therapy(EPT)がある.文末を参照のこと.
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