原著
双胎妊娠―母体妊娠前BMI,妊娠中体重増加率と児出生体重との相関
正本 仁
1
,
伊志嶺 梢
1
,
知花 美紀
1
,
上原 博之
1
,
伊是名 博之
2
,
城間 肇
3
,
吉秋 研
4
,
佐久本 薫
1
,
金澤 浩二
1
1琉球大学医学部器官病態医科学講座女性・生殖医学分野
2那覇市立病院産婦人科
3中頭病院産婦人科
4沖縄赤十字病院産婦人科
pp.337-343
発行日 2006年3月10日
Published Date 2006/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100061
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はじめに
単胎妊娠においては,母体の妊娠前体型指数(body mass index : BMI)および妊娠中体重増加が児の出生体重と正の相関を示すとされており,児出生体重からみた望ましい母体体重増加に関する多くの臨床研究が報告されている.一方,双胎妊娠における至適な母体体重増加に関しても,欧米ではいくつかの臨床研究が報告されているが,日本人と欧米人との間には身長,体重の分布に差異があり,母体の妊娠中体重増加について,その増加率やパターンに違いがあると推測される.したがって,日本人の双胎妊娠における適正な母体体重増加を明らかにするためには,日本人を対象とした検討が必要と考えられるが,そのような報告はいまだ見当たらない.
本研究では,双胎妊娠における至適な母体体重増加を明らかにするため,母体の妊娠前BMI,妊娠中体重増加率と児の出生体重との相関について解析した.
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