Japanese
English
特集 小児股関節(第22回先天股脱研究会より)
ソルター骨盤骨切り術後の臼蓋発育の推移
Acetabular Development after Salter's Innominate Osteotomy
増田 武志
1
,
東 輝彦
1
,
高橋 賢
1
,
長谷川 功
1
,
松野 丈夫
1
,
山元 功
1
,
平井 和樹
2
,
深沢 雅則
3
,
一岡 義章
3
,
紺野 拓志
4
Takeshi Masuda
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2北海道整形外科記念病院
3札幌鉄道病院整形外科
4国立西札幌病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
ソルター骨盤骨切り術
,
Salter's innominate osteotomy
,
臼蓋発育
,
acetabular development
,
Y軟骨損傷
,
injury to the triradiate cartilage
,
成長障害
,
growth arrest
Keyword:
ソルター骨盤骨切り術
,
Salter's innominate osteotomy
,
臼蓋発育
,
acetabular development
,
Y軟骨損傷
,
injury to the triradiate cartilage
,
成長障害
,
growth arrest
pp.695-701
発行日 1984年6月25日
Published Date 1984/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908676
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
ソルターの骨盤骨切り術は先天股脱の整復に際しての不安定性を取り除く目的で,そして遺残亜脱においても,臼蓋の発育方向を変える目的でなされている10).その成績についてはSalter自身および多くの人々によって報告されている4,5,6,11,12).本手術の利点は,臼蓋が異常方向になっていることを修正することによって,股関節の安定性を獲得することであり11),さらにこのように安定性の得られた股関節においては,正常の荷重によって骨頭および臼蓋の発育が促されることである.このような意味においても本手術の術後経過には注意をはらう必要がある.
今回は,本手術後の臼蓋発育の推移をみる目的で,当科において本手術施行例で,5年以上経過し,経時的に臼蓋の発育を観察し得た症例についての結果を報告する.
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.