特集 脊椎外科(第1回脊椎外科研究会より)
Love法を主体とした腰部椎間板ヘルニア治療状況
矢野 楨二
1
,
成田 郁五郎
1
,
原 紘
1
,
津田 堯夫
1
,
平野 博史
1
,
永田 見生
1
Teiji YANO
1
1久留米大学医学部整形外科学教室
pp.929-931
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908515
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
われわれが常用している腰部椎間板ヘルニアの手術的療法は,マイオジール2.5〜3.0ccを用いてミエログラフィーをおこなつた上で,腰麻下にLove法をおこない,術後静臥は1週間,ギブス床,装具などの使用は原則として一切おこなつていない.過去10年間に椎間板ヘルニアを疑つて手術をおこなつたものは301例である.Love法施行例は281例(93.4%)で,ヘルニア摘出は247例(87.9%)である.この中には脊椎分離症,辷り症が合併し,後方固定術を併用したものが15例,過去にヘルニア摘出術をうけたことがあり再手術としてLove法をおこなつたもの10例が含まれている.この間の椎弓切除術は僅か20例(6.6%)で,ヘルニア摘出は13例(65.0%)である(第1表).
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.