特集 脊椎外科(第1回脊椎外科研究会より)
腰椎部正中型ヘルニアの治療経験
吉田 徹
1
,
加藤 晋
1
,
見松 健太郎
1
,
鈴木 竑俊
1
Toru YOSHIDA
1
1刈谷豊田病院整形外科
pp.921-922
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908510
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手術所見でヘルニアが正中位にあり,主として硬膜嚢に影響をおよぼしていたと考えられたものを正中型ヘルニアとして分類し,これらのミエログラフィー所見や臨床症状について調査した.
水溶性造影剤によるミエログラフィーで診断し,手術で椎間板ヘルニアを摘出した103例の年齢別発生頻度は,10代が14例で,そのうち17歳が1例,他は18歳および19歳である.特にring epiphysisのずれが原因したと思われるものはみられなかつた.最も症例の多いのは20代で全体の40%であり,正中型は20歳以上の各年齢層に分布しているが,女性に比較的多くみられた.
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