特集 脊椎外科(第1回脊椎外科研究会より)
当教室における上位頸椎疾患手術例の検討—Air-myelographyを中心として
三浦 孝雄
1
,
今給黎 篤弘
1
,
呉 盛光
1
,
古瀬 清司
1
,
関口 信人
1
,
嘉陽 宗俊
1
Yukio MIURA
1
1東京医科大学整形外科学教室
pp.902-905
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908501
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頸椎柱の中でも上位頸椎は解剖学的にも環椎後頭関節,環軸関節等の特有な脊椎連合があり,また脊椎柱の中でも最も運動性に富むという特徴がある.
一方,臨床面ではこの部位には特有な脊椎外傷やcranio-vertebral anomalyのあることも良く知られているところであるが,解剖学的に脊椎管腔が広いためにそれらの臨床症状が軽微なものが多く,一般に上位頸椎疾患の診断は困難なものが多いとされている.そのため従来,本症の診断法として種々のレ線検査法が研究されているが,しかし単純レ線所見と臨床症状とは必ずしも相関しないものが多いことも知られている.
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