臨床経験
骨髄炎による偽関節に対する手術経験
佐藤 舜也
1
,
志賀 正之
1
,
石原 昂
1
Shunya SATO
1
1はまぐみ学園
pp.78-83
発行日 1969年1月25日
Published Date 1969/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908472
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急性骨髄炎の治療に化学療法が用いられるようになつて以来,これによる死亡率は激減した1)2).しかし骨髄炎に合併する病的骨折や,広汎な腐骨形成をみた場合の偽関節は逆に増加しているともいわれる3).一つには中途半端な化学療法が腐骨形成や病的骨折を助長しているともいえるであろう.
骨髄炎後の偽関節形成は運動制限や成長障害,支持性の不良となつて日常生活に多くの不便を生ずる.これに対しては骨移植接合術が好んで用いられるが個々の症例によつて行なわれる手術方法もいろいろである.
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