Japanese
English
臨床経験
対側に鎖骨骨折を合併した肩鎖関節後方脱臼の1例
A Case of Posterior Dislocation of the Acromioclavicular Joint Associated with Contralateral Clavicular Fracture
浜口 英寿
1,2
,
宮津 誠
1
,
小沢 一広
1
,
保田 雅憲
1
,
寺西 正
1
Hidetoshi Hamaguchi
1,2
1旭川赤十字病院整形外科
2東北海道病院
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahikawa Red Cross Hospital
キーワード:
acromioclavicular joint
,
肩鎖関節
,
posterior dislocation
,
後方脱臼
Keyword:
acromioclavicular joint
,
肩鎖関節
,
posterior dislocation
,
後方脱臼
pp.227-230
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908429
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抄録:対側の鎖骨骨折を合併した肩鎖関節後方脱臼を経験した.X線肩関節正面像では鎖骨の上方転位はなく,肩鎖関節裂隙の開大としてみられ,軸射,CTにて明らかな後方転位を認めた.術中所見では烏口鎖骨靱帯は完全断裂し,鎖骨遠位端は僧帽筋内に陥入していた,手術は烏口肩峰靱帯移行法を行い,術後経過は良好であった.受傷機転として,後外側からの外力により肩鎖関節の肩峰関節面と鎖骨遠位端の成す角が鈍角となり,軸圧により鎖骨が後方転位するものと考えられた,また両肩外側からの圧迫力により,肩鎖関節後方脱臼と対側鎖骨骨折が同時に発生する可能性も考えられた.
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