Japanese
English
論述
臼蓋形成術の長期成績
Shelf Operation for Dysplastic Hip : A Long-Term Review
関 賢二
1,2
,
上尾 豊二
1
,
中川 泰彰
1
,
三木 堯明
1
,
千束 福司
1
,
小谷 博信
1
,
原 聖
1
,
杉田 光
1
,
中川 偉文
1
,
池田 慶裕
1
Kenji Seki
1,2
1玉造厚生年金病院整形外科
2国立姫路病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tamatsukuri-Kouseinenkin Hospital
キーワード:
acetabuloplasty
,
shelf procedure
,
臼蓋形成術
,
long-term follow-up
,
長期成績
Keyword:
acetabuloplasty
,
shelf procedure
,
臼蓋形成術
,
long-term follow-up
,
長期成績
pp.131-137
発行日 1996年2月25日
Published Date 1996/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908411
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抄録:当院では1957(昭和32)年から1988(昭和63)年の間に,臼蓋形成不全に起因する前期および初期股関節症の10歳以上の患者43例52関節に対して,臼蓋形成術を施行した.今回,その長期成績を検討した.調査し得た39例44関節(85%)のうち,前期および初期股関節症はそれぞれ38関節,6関節であった.手術時平均年齢は20歳(10~42歳),平均術後経過年数は12年(5~39年)であった.日整会の変股症の判定基準を用いて疼痛点数を調査した結果,40点が30関節,30点が9関節であり,30点以上を成功とすると89%の成功率であった,X線計測を30例35関節(平均術後経過年数11年)に対して行った.CE角は術前,術直後,調査時でそれぞれ平均-2.9°,43.8°,40.0°であり,長期にわたり形成された臼蓋が維持されていた.臼蓋形成不全に対する臼蓋形成術は,長期にわたり変形性股関節症の進行を予防できる優れた術式であると考えた.
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