Japanese
English
論述
進行期末期変形性股関節症に対する大腿骨外反伸展骨切り術の長期成績
Long-term Follow-up of Valgus-Extension Osteotomy for Severe Osteoarthritis of the Hip
小林 徹也
1
,
安藤 御史
1
,
後藤 英司
1
,
伊林 克也
1
Tetsuya Kobayashi
1
1旭川医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
変形性股関節症
,
osteoarthritis of the hip
,
大腿骨外反伸展骨切り術
,
valgus-extension osteotomy
,
長期成績
,
long-term follow-up
,
成績因子
,
prognostic factors
Keyword:
変形性股関節症
,
osteoarthritis of the hip
,
大腿骨外反伸展骨切り術
,
valgus-extension osteotomy
,
長期成績
,
long-term follow-up
,
成績因子
,
prognostic factors
pp.21-25
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901275
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抄録:おもに30,40歳代の進行期末期変形性股関節症に対して行われた,Bombelliの大腿骨外反伸展骨切り術症例のうち,10年以上経過した21例の成績調査を行った.対象は男性2例,女性19例で,手術時平均年齢40歳であった.片側罹患10例,両側罹患11例であり,平均経過観察期間12年,経過観察率95%であった.検討は,日整会判定基準とレントゲン変化から行った.
成績良好例は11例(52%)であった.術後10年以降,片側罹患例において成績の悪化傾向が強かった.術前の成績因子として,骨関節のリモデリングと,軟骨再生に注目したところ,成績と良く相関していた.しかし,術後10年以降の長期成績は,術前の成績因子より術後因子の影響が強くなると考えられた.他の治療方法と比較しても,長期にわたって手術の効果を認めており,本法の有効性が認められた.
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