Japanese
English
論述
距骨下部骨折の診断に対するCTの必要性と受傷機転について―第二報
CT for Diagnosing Fractures of the Undersurface of the Talus and Mechanism of Injury
岡本 秀貴
1
,
柴田 義守
1
,
西 源三郎
1
,
多湖 教時
1
,
土屋 大志
1
,
千葉 剛裕
1
,
奥村 弥
1
,
池田 威
2
,
和田 郁雄
3
Hideki Okamoto
1
1愛知県厚生連海南病院整形外科
2名古屋市総合リハビリテーションセンター
3名古屋市立大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Aichiken Koseiren Kainan Hospital
キーワード:
talar fracture
,
距骨骨折
,
classification
,
分類
,
subtalar joint
,
距骨下関節
,
CT scan
,
CTスキャン
Keyword:
talar fracture
,
距骨骨折
,
classification
,
分類
,
subtalar joint
,
距骨下関節
,
CT scan
,
CTスキャン
pp.177-182
発行日 2000年2月25日
Published Date 2000/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908373
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抄録:われわれは,従来の距骨頚部骨折や体部骨折以外で距骨下関節面に骨折線が及ぶ距骨骨折を距骨下部骨折と定義した.距骨下部骨折は単純X線写真や断層X線写真だけでは正確な診断が困難で,見逃されることが多い.1989年から1997年までの9年間に,距骨下部骨折の診断に対して水平面・前額面の2方向のCT撮影が有用であった12例12足を経験した.12例および過去の報告例をもとにCT所見で8型に分類した.距骨外側突起骨折は従来報告された受傷機転とは違い,足関節に過度の外反力が加わり腓骨と踵骨とに外側突起が挟まれて骨折が生じるものと思われる.また,われわれは後内側結節の前方部分で踵骨載距突起に対する距骨部分を距骨内側結節とした.内側結節骨折も足関節の内反強制によって内果先端が衝突して載距突起との間で内側結節が挟まれて生じると思われる.距骨下部粉砕骨折は種々の外力に軸圧が加わって生じると思われる.
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