Japanese
English
シンポジウム 変形性膝関節症の病態からみた治療法の選択
変形性膝関節症に対する鏡視下手術
Arthroscopic Surgery for Osteoarthritis of the Knee
守屋 秀繁
1
,
南 昌平
1
,
高橋 和久
1
,
山縣 正庸
1
,
和田 佑一
1
,
佐粧 孝久
1
Hideshige Moriya
1
1千葉大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Chiba University School of Medicine
キーワード:
arthroscopy
,
関節鏡
,
osteoarthritis
,
変形性関節症
,
knee
,
膝
Keyword:
arthroscopy
,
関節鏡
,
osteoarthritis
,
変形性関節症
,
knee
,
膝
pp.133-139
発行日 2000年2月25日
Published Date 2000/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908367
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要旨:変形性膝関節症に対する鏡視下手術のある程度の有用性は認められているところである.本論文は異なった病態についての成績を明らかにすることを目的とした.また,屈曲拘縮を伴った高度変形性膝関節症に対する新しい鏡視下手術の術式として,従来のデブリードマンに加えて,𦙾骨上端後内側の関節包を含む軟部組織の剥離術を加える方法を開発し,その術後成績も提示した.JOAスコア平均では,内側半月板変性断裂が主病態であった症例に対するデブリードマンは術前66.3点が術後87.3点に,鏡視下内後側解離術では術前56.0点が術後71.2点に,外側型変形性膝関節症に対するデブリードマンでは術前72.2点が術後85.5点に改善した.PF型は4症例であり成績は一定しなかった.変形性膝関節症に対する鏡視下手術の成績は人工関節置換術に及ぶものではないが,諸条件によっては選んで良い一つの術式である.
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