Japanese
English
臨床経験
Ellis-van Creveld症候群の高度外反膝変形に対する1治療経験
A Case Report of Ellis-van Creveld Syndrome with Genu Valgus Deformity
伊勢 健太郎
1
,
松末 吉隆
1
,
好井 覚
1
,
麻田 義之
1
,
多田 弘史
1
,
中村 孝志
1
,
中山 裕一郎
2
Kentaro Ise
1
1京都大学医学部整形外科学教室
2国立姫路病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
Ellis-van Creveld syndrome
,
エリス-ファンクレフェルド症候群
,
genu valgus deformity
,
外反膝変形
,
osteotomy
,
骨切り術
Keyword:
Ellis-van Creveld syndrome
,
エリス-ファンクレフェルド症候群
,
genu valgus deformity
,
外反膝変形
,
osteotomy
,
骨切り術
pp.1185-1189
発行日 1997年10月25日
Published Date 1997/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908360
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抄録:高度外反膝変形を有するEllis-van Creveld症候群の1症例を経験した.症例は9歳の女児で,術前の大腿𦙾骨角は右151°,左142°であり,両側とも習慣性膝蓋骨脱臼を認めた.手術的治療として𦙾骨内反骨切り術,外側膝蓋支帯解離術を施行した.骨切りは大腿𦙾骨角が175°になるように設定したが,内側優位の成長,および骨治癒過程でのremodelingにより矯正角は減少した.膝蓋骨脱臼については改善された.本症例は外反膝変形のみでなく多くの問題点を抱えており,今後,骨端固定術や,膝蓋骨脱臼に対する根治的手術等についても考慮する必要があると考えられた.
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