Japanese
English
臨床経験
右足関節手術中の駆血帯開放直後に発生した肺塞栓症の1例
A Case of Pulmonary Embolism following Tourniquet Deflation during Ankle Operation
岡本 秀貴
1
,
井島 章壽
1
,
櫻井 公也
1
,
太田 薫
1
,
加藤 哲司
1
,
柴田 正人
1
,
小谷 賢司
1
,
浅野 博
2
Hideki Okamoto
1
1公立陶生病院整形外科
2公立陶生病院循環器内科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tosei General Hospital
キーワード:
pulmonary embolism
,
肺塞栓症
,
toumiquet
,
駆血帯
,
steerable catheter
,
スティラブルカテーテル
Keyword:
pulmonary embolism
,
肺塞栓症
,
toumiquet
,
駆血帯
,
steerable catheter
,
スティラブルカテーテル
pp.1179-1183
発行日 1997年10月25日
Published Date 1997/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908359
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抄録:今回,われわれは右足関節手術中の駆血帯開放直後に発生した肺塞栓症の1例を経験したので報告する.
症例は67歳女性,身長149cm体重70kg.1996年6月20日転倒して受傷した.受傷後8日目に腰椎麻酔下,右大腿部にて駆血帯使用(駆血圧350mmHg 駆血時間105分)で右足関節外果および後果骨折接合術を行った.手術終了し左側臥位にて駆血開放したところ呼吸停止を来した.肺塞栓症を疑い,肺動脈造影を行ったところ左肺動脈本管および右肺動脈下葉枝に塞栓を認めた.直ちに血栓除去術を行い循環動態は改善したが発症後6日目に多臓器不全で死亡した.
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