Japanese
English
臨床経験
キルナー変形の1手術例
A Case Report of Kirner's Deformity Treated by Open Wedge Osteotomy
小畠 康宣
1
,
矢島 弘嗣
1
,
小野 浩史
1
,
玉井 進
1
,
金森 行男
2
Yasunori Kobata
1
1奈良県立医科大学整形外科
2高の原中央病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Nara Medical University
キーワード:
キルナー変形
,
Kirner's deformity
,
先天異常
,
congenital anomaly
,
骨切り術
,
osteotomy
Keyword:
キルナー変形
,
Kirner's deformity
,
先天異常
,
congenital anomaly
,
骨切り術
,
osteotomy
pp.1307-1310
発行日 1992年11月25日
Published Date 1992/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900990
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:キルナー変形は,小指の末節骨が橈掌側に彎曲する比較的稀な変形である.今回患者の強い希望により形成術を行って,良好な結果を得た1症例を経験したので報告する.症例は13歳の男子で,主訴は両側小指の変形である.初診時,両側の小指末節が爪とともに橈掌側に彎曲していたが,腫脹,疼痛は認められなかった.X線像では,小指末節骨骨幹部の橈掌側への彎曲がみられ,典型的なキルナー変形の像を呈していた.手術は末節骨骨幹部掌側に1ヵ所open wedge osteotomyを行い,末節骨を小指の軸と一致するように整復して,キルシュナー鋼線1本により固定した.2ヵ月で骨癒合が得られ,爪の変形も矯正された.問題点として,術後早期に骨端線の閉鎖を認めた.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.