Japanese
English
臨床経験
内反肘変形を伴ったposterolateral rotatory instabilityの1例
Posterolateral Rotatory Instability of the Elbow Associated with Cubitus Varus : A Case Report
冨岡 正雄
1
,
吉矢 晋一
1
,
松下 績
1
Masao Tomioka
1
1明和病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Meiwa Hospital
キーワード:
後外側回旋不安定性
,
Posterolateral rotatory instability
,
内反肘
,
cubitus varus
,
肘関節
,
elbow joint
Keyword:
後外側回旋不安定性
,
Posterolateral rotatory instability
,
内反肘
,
cubitus varus
,
肘関節
,
elbow joint
pp.1187-1190
発行日 1995年10月25日
Published Date 1995/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908290
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抄録:肘関節の外傷後に内反変形をきたしさらに亜脱臼を繰り返すようになったposterolateral rotatory instabilityの1例を経験した.症例は30歳の男性で11歳のとき左肘関節の外傷により整骨院で保存的加療を受けたことがある.その後肘関節の内反変形をきたしさらに亜脱臼を繰り返すようになった.日常生活での機能障害はなかったものの3年前よりボクシングをするようになってから,亜脱臼は頻回に起こり当科を初診した.
手術はまず内反肘変形に対し上腕骨矯正骨切り術を行い,続いてlateral ulnar collateral ligamentを同種移植にて再建した.術後6週間のギプス固定の後可動域訓練を行い,1年後には障害はなくボクシングが可能となった.関節に働く脱臼方向のストレスの発生を防止するためには靱帯再建のみならず上腕骨矯正骨切り術も行うことが必要と思われた.
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