Japanese
English
検査法
股関節手術における坐骨神経モニタリングについて—誘発馬尾電位を指標として
Sciatic Nerve Monitoring System during Hip Arthroplasty
有山 弘之
1
,
安藤 御史
1
,
後藤 英司
1
,
熱田 祐司
1
,
今井 充
1
Hiroyuki Ariyama
1
1旭川医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Asahikawa Medical College
キーワード:
坐骨神経麻痺
,
sciatic nerve paralysis
,
馬尾誘発電位
,
cauda equina evoked potential
,
股関節形成術
,
hip arthroplasty
Keyword:
坐骨神経麻痺
,
sciatic nerve paralysis
,
馬尾誘発電位
,
cauda equina evoked potential
,
股関節形成術
,
hip arthroplasty
pp.833-836
発行日 1989年7月25日
Published Date 1989/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908147
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抄録:股関節形成術における術後神経麻痺は,重要な合併症の1つである.神経麻痺は,坐骨神経,大腿神経,閉鎖神経などが報告されているが,坐骨神経麻痺は最も頻度が高くしかも予後が悪い特徴がある.我々は,5症例について誘発馬尾電位を用いて術中の坐骨神経機能モニタリングを行った.誘発馬尾電位の低下は,術中の股関節脱臼時,大腿骨引き下げ時,人工骨頭整復時等にみられ,いずれも電位の振幅は50%以内で術後神経麻痺を生じていない.術中坐骨神経モニタリングが,神経麻痺の予防に有用であることを紹介した.
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