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特集 不安定頸椎—基礎と臨床—(第17回日本脊髄外科研究会より)
頸椎における回旋不安定性の3次元解析
Three-dimensional Analysis of the Unstable Cervical Spine with Special Reference to the Axial Rotation
三村 雅也
1
,
守屋 秀繁
1
,
渡部 恒夫
1
,
後藤 澄雄
1
,
高橋 和久
1
,
山縣 正庸
1
,
斉藤 康文
1
,
平松 健一
1
,
望月 真人
1
,
丹野 隆明
1
,
板橋 孝
1
,
玉木 保
2
Masaya Mimura
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
2日本工業大学機械工学科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Chiba University
キーワード:
2方向X線解析
,
bi-plane X-ray analysis
,
カップリングモーション
,
coupling motion
,
不安定性
,
instability
,
回旋
,
rotation
,
頸椎
,
cervical spine
Keyword:
2方向X線解析
,
bi-plane X-ray analysis
,
カップリングモーション
,
coupling motion
,
不安定性
,
instability
,
回旋
,
rotation
,
頸椎
,
cervical spine
pp.379-386
発行日 1989年4月25日
Published Date 1989/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908078
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抄録:〈目的〉本研究は,頸椎不安定性の要素で特に,回旋不安定性を定量化するための基礎的dataを得ることを目的とした.〈対象および方法〉健常成人男性20名に対し,基準フレーム内で頸部を正面および左右に最大限捻転した状態にて2方向同時X線撮影を行った.得られたX線フィルムをディジタイザーおよびパソコンよりなる3次元解析装置を用いて計測し,正常頸椎の回旋可動域および捻転にともなうcoupling motionにつき検討した.〈結果〉正常頸椎の回旋可動域(両側合計)は,後頭骨から第7頸椎までの合計で平均105°であり,上位頸椎の可動域はその約70%を占めていた.捻転にともなう側屈couplingとして頸椎は,C3/4椎間以下では捻転方向へ側屈し,それ以上では反対方向に側屈していた.また同様に前後屈couplingとして,C5/6椎間以下では前屈し,それ以上では反対に後屈を示した.
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