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特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)
頸椎後縦靱帯骨化症に対する服部氏椎管拡大術の成績
Enlargement of the Cervical Spinal Canal for Myelopathy due to OPLL
石井 祐信
1
,
酒井 克宜
1
,
八幡 順一郎
1
,
西平 竹志
1
,
谷 正太郎
1
,
山口 修
1
,
国分 正一
2
,
桜井 実
2
,
佐藤 哲朗
3
Hironobu Ishii
1
1国立療養所西多賀病院整形外科
2東北大学整形外科教室
3東北労災病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, National Nishitaga Hospital
キーワード:
頸椎椎管拡大術
,
enlargement of the cervical spinal canal
,
後縦靱帯骨化症
,
ossification of the posterior longitudinal ligament
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
Keyword:
頸椎椎管拡大術
,
enlargement of the cervical spinal canal
,
後縦靱帯骨化症
,
ossification of the posterior longitudinal ligament
,
頸髄症
,
cervical myelopathy
pp.501-507
発行日 1988年4月25日
Published Date 1988/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907844
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抄録:頸椎後縦靱帯骨化症の脊髄症で,前方除圧・固定術に困難の予想される60例に対し,後方法として服部氏頸椎椎管拡大術を行った.27例で1〜6ヵ所(平均1.6ヵ所)に椎弓fragmentの骨折,2例では硬膜を破り髄液の漏出が生じたが,それらはいずれも術後の合併症に結びつかなかった.術後1年〜5年(平均2年2ヵ月)を経過した39例における神経学的改善は術前の日整会評価点4〜15点(平均8.8点)が,調査時10〜17点(平均14.8点)となり,平林法による改善率では30〜100%(平均73%)であった.中間位における頸椎の前彎角の減少は平均4゜で,頸椎可動域の減少は平均14゜(44%)であった.拡大した椎弓間の癒合した症例が13例あった.服部氏頸椎椎管拡大術は,手術手技が複雑で高度の繊細さが要求されるが,十分な脊柱管拡大とその維持が期待でき,頸椎の支持性と運動性を温存しうる手術方法である.
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