Japanese
English
論述
頚椎後縦靱帯骨化症の手術治療成績と外傷の関連について
Influence of Minor Trauma on Surgical Results in Patients with Cervical Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament
中村 雅也
1,2
,
藤村 祥一
1
,
松本 守雄
1
,
鎌田 修博
1
,
戸山 芳昭
1
,
鈴木 信正
1
Masaya Nakamura
1,2
1慶應義塾大学医学部整形外科教室
2荻窪病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
cervical spille
,
頚椎
,
ossification of the posterior longitudinal ligament
,
後縦靱帯骨化症
,
minor trauma
,
小外傷
Keyword:
cervical spille
,
頚椎
,
ossification of the posterior longitudinal ligament
,
後縦靱帯骨化症
,
minor trauma
,
小外傷
pp.1339-1342
発行日 1996年12月25日
Published Date 1996/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902055
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抄録:頚椎後縦靱帯骨化症の手術治療成績を,外傷の有無で外傷群・非外傷群に分け,骨化型別に静的圧迫因子および動的因子に着目して比較検討した.頚椎可動域は分節型・限局型で大きく,混合型,連続型の順に低下していた.脊柱管狭窄率は連続型・混合型で大きく,分節型・限局型で低かった.骨化型別の術前JOAスコアは,分節型・限局型では外傷群と非外傷群の間に有意差はなかったが,連続型・混合型では外傷群が非外傷群より有意に低かった.骨化型別の改善率は,分節型・限局型・混合型では外傷群が非外傷群より有意に低下していたが,連続型では両群間に有意差はなかった.脊柱管狭窄率と改善率の間には,外傷群,非外傷群のいずれでも相関はみられなかった.外傷群では頚椎可動域と改善率に負の相関がみられたが,非外傷群では相関がみられなかった.外傷後の頚椎OPLLの手術治療成績の低下は.動的因子の関与が大きいものと考えられた.
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