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特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)
頸椎後縦靱帯骨化症に対する再手術症例の検討
Retrospective Study on Reoperated Cervical Myelopathy Caused by Ossification of the Posterior Longitudinal Ligament
森園 良幸
1
,
酒匂 崇
1
,
坂上 譲二
1
,
武富 栄二
1
,
川井田 秀文
1
,
上原 裕史
1
Yoshiyuki Morizono
1
1鹿児島大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kagoshima University, Faculty of Medicine
キーワード:
後縦靱帯骨化症
,
OPLL
,
再手術
,
reoperation
,
術後評価
,
postoperative evaluation
Keyword:
後縦靱帯骨化症
,
OPLL
,
再手術
,
reoperation
,
術後評価
,
postoperative evaluation
pp.495-500
発行日 1988年4月25日
Published Date 1988/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907843
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抄録:頸椎後縦靱帯骨化症の再手術症例6例(4.1%)について,再手術の原因について検討を行った.再手術の原因は,前方法では側方骨化の残存による症状悪化,また長期例では固定隣接椎間の変性に伴う再発が見られた.後方法では,硬膜の著明な膨隆に伴い,側方部でtethering effectにより術後,根症状の出現を見た例があった.しかし脊髄症状の改善は見られた.術後骨化の進展や再出現による症状の悪化をきたした症例はなかった.再手術の防止のためには,ミエログラムやCTMなどの検討を充分に行い,適切な手術法の選択が必要である.症状悪化或いは不変の原因を正確に把握することは非常に難しいが,臨床症状,ミエログラム,CTなどより総合的にみて決定し,それに合ったより良い再手術方法を選択していかなければならないと考える.
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