Japanese
English
特集 頸部脊椎症(第12回脊椎外科研究会より)
頸椎椎管拡大術(服部法)とその追跡調査成績
Enlargement of the Cervical Spinal Canal (Hattori's Method) and it's Post-operative Follow-up Results
河合 伸也
1
,
今釜 哲男
1
,
千束 福司
1
,
中村 修二
1
,
松岡 彰
1
,
柿原 晃
1
,
野中 昭宏
1
,
砂金 光蔵
1
Shinya Kawai
1
1山口大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
頸髄症
,
cervical myelopathy
,
頸椎椎管拡大術
,
enlargement of the cervical spinal canal
,
脊髄後力除圧
,
posterior decompression of the cord
Keyword:
頸髄症
,
cervical myelopathy
,
頸椎椎管拡大術
,
enlargement of the cervical spinal canal
,
脊髄後力除圧
,
posterior decompression of the cord
pp.499-507
発行日 1984年4月25日
Published Date 1984/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906960
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はじめに
頸髄の後方除圧に際して昭和46年服部名誉教授は従来の椎弓切除の欠点を補うべく脊柱管の再建を加味した頸椎椎管拡大術を開発した.それ以後,頸椎の後方除圧と共に構築的再建を行う種々の方法が工夫され,現在では多くの施設でこの理念に基づく拡大術が採用されるようになっている.
私達の教室では頸椎椎管拡大術(服部法)を一貫して続けており,すでに12年を経過し,100例を超える症例に本術式を行っている.術後成績は良好で,脊柱管腔の狭い多椎間障害で,しかも比較的若い年代によい適応であると考えている.頸椎症性脊髄症や頸椎後縦靱帯骨化症が主体であるが,頸髄不全損傷や頸髄腫瘍においても症例によっては本術式を用いることがある.
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