Japanese
English
臨床経験
大腿骨外顆に発生した骨内脂肪腫の1例
A Case of Intraosseous Lipoma of the Lateral Femoral Condyle
久保 仁志
1
,
園田 万史
1
Hitoshi Kubo
1
,
Mafumi Sonoda
1
1西脇市立西脇病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Nishiwaki City Hospital
キーワード:
骨内脂肪腫
,
intraosseous lipoma
,
大腿骨
,
femur
Keyword:
骨内脂肪腫
,
intraosseous lipoma
,
大腿骨
,
femur
pp.319-322
発行日 1988年3月25日
Published Date 1988/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907806
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抄録:脂肪腫は最も多い軟部腫瘍の1つであるが,骨内脂肪腫は非常に稀である.発生部位は,長幹骨の骨幹端に多く,X線像では周囲と境界明瞭な,あるいは硬化像を伴った骨透亮像で,その形態は楕円または分葉状を示している.確定診断は,病理組織診により,その組織像は特徴的で,核の多形性やhypercellularityを欠いた成熟脂肪組織で,その中に骨梁が散在している.予後は良好で,病巣掻爬,骨移植が適応とされている.今回我々は12歳の女児で,大腿骨外顆骨端部に発生した骨内脂肪腫を経験し,病巣掻爬及び骨移植を行い良好な経過を得ている.
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